第四章其の壱
最終更新から2年以上の月日が経っているのは訳があります。
まぁ一つはPCが使える環境に無かったというのもあるのですが、
この後の出来事について不自然なほど記憶が薄いのです。

ブログをまた再開するとなって、当時の出来事を出来るだけ思い出そうと
がんばってみたのですが、美恵子と一緒に遊んだり生きていた期間の記憶は
割と鮮明なのですが、美恵子と離れた後から完全に美恵子と別れを告げる時まで、
ホントに不思議なくらい覚えてないのです。

僕は思いました。

これは思い出してはいけないのでは?

とても神秘的な体験をしたのは覚えています。
美恵子のパパやママともお話をさせていただきました。
美恵子が逝った先に途方も無く広い世界があることも知りました。
美恵子は空の上で、いつの間にか世界中を一人で旅するような
大きな存在になったことも、おぼろげながら思い出せます。

ただ、詳しいことが全くわからない。思い出せないんです。

でも美恵子が最後に言った言葉を僕は覚えています。

『私は私じゃなくなるけど、またね。』

そう。『またね』ってそう言ったんです。

まもなく今の嫁である人が俺の子を妊娠したのです。
素直に「産もう」と思いました。それが天命のように感じました。

その当時の俺は経済力も無く、とても所帯など持てそうもない馬鹿な男でした。
(今もですがww)
根拠は何も無いけれど、この子は美恵子だと確信したのです。
また一緒に、この腐った素晴らしい世界を体験しよう。そう思ったのです。
不思議なことに、嫁もそれに全く異を唱えようとはしませんでした。

まるで産むのが天命であるかのように。彼女も悟っていたのです。

これは必然だったのです。恐らく。
美恵子の意思で嫁のもとへ降りて来たのだと信じています。

もっと詳しく、詳細に書き上げて後世に残していきたい大切な体験なのに、
こんな中途半端で本当に申し訳ないです。

もしかしたら、まだ表現する時期ではないのかもしれない。
またいつか、この体験を表現する日が来るかもしれない。
そう思って、今、大切な我が娘美恵子を育てていきたいと思っています。
目次
第一章其の壱

第一章其の弐

第一章其の参

第一章其の四

第二章其の壱

第二章其の弐

第三章其の壱

第三章其の弐

第四章其の壱

最終章