んで、間違った道を大爆走中の僕の話。 そろそろ、当時の具体的なお話に入ります。 そのころは、ちょうど「代わり」の彼女とも険悪だった時期。 ほぼ同棲状態だったにもかかわらず、毎日が喧嘩の日々でした。 原因は些細なことばかりで、 今思えば僕が悪かったんだなぁと、心の底から思います。 その日も、他愛のない理由で言い争いをした後に、ゲーセンに向かいました。 それがほぼ日課。ただ、この日はいつもと違う道を使いました。 全くの偶然。ただの気まぐれで歩いた人気のない田んぼ道。 それが、あの子との出会いでした。 でもその時は全く気がつかなかったんです。詳細はまた後で書きます。 とにかくその時から車の音や、ネオンの光なんかが、妙にうるさく感じました。 初めはあんまり気にならなかったんだけど、 ゲーセンに到着するころには耐え難い苦痛へと変わっていました。 とにかく言い表せない不快感。 僕たちは遊びを中止して静かな場所へと場所を移して休憩しました。 彼女は僕を心配して、側にいて背中をさすってくれました。 そのおかげで、いくらか体調を取り戻し、家に帰ることにしました。 その途中。 僕の人生で最大ともいえる痛みが襲いました。 一瞬でそれが「幽霊」によるものだとわかりました。 横断歩道の上を転げ周り、あまりの痛みに気を失いかけました。 背中から下腹部にかけて、なにか、焼けた鉄を突き刺されたような。 痛みを通して、どうしようもない悲しみが襲ってくるのも鮮烈に覚えています。 「大丈夫、しばらくすれば収まる。」 そんなことを呪文のように唱えた約5分間。人生で一番長い5分でした。 やがて嘘みたいに痛みが引き、へとへとに疲れきって、 とにかく家に帰ろうと歩き出しました。 しばらくしてまた「幽霊」からのアプローチが。 僕の頭の中に意味不明な言葉が流れ込んできました。 何を言っているのか、具体的にはわからなかったんだけど、 とにかく、辛い、苦しい、嫌だ。そんなネガティヴな気持ちが伝わってきました。 僕はいい加減、頭にきていたのですが、少し同情もしていて、 「わかったよ。でも俺にはどうにもしてやれないんだ。」 そう言って、無理やり納得してもらいました。…納得はしなかったんだろうけど。 ようやく家に帰り、心身共にボロボロでした。 その日はすぐに深い眠りにつき、次の日の朝、運命的な出会いを果たしたのです。 続きはまた次回…